top of page
Henly Shiohama

医療保険と海外旅行保険

更新日:2021年2月10日


海外生活でうっかり忘れてしまいがちなのが医療保険です。実はアメリカには日本のような国民皆保険制度がありません。公的医療保険制度はあるにはあるのですが、加入できるのは高齢者(メデイケア)や低所得者(メデイケイド)など一部の方です。ほとんどの方は民間の保険に加入しなければならないのですが、これが高くて、めんどくさくて、なおかつ中々買えません。そのくせアメリカの医療費はバカ高いので、下手をすると法外な請求を受けるばかりでなく、デポジットで大金を積まないと診てくれさえしないケースも起こりえます。


アメリカの医療保険


アメリカで医療保険に加入しようとした場合、一番いいオプションは職場が提供する民間の団体保険に加入することです。これが一番条件も良いですし、保険料も安く、団体の制度によっては会社が一部保険料を負担してくれます。これが欲しいがために就職の際に医療保険が整備されている会社を希望条件の一つに掲げるひとも多くいます。このコロナ渦において会社が封鎖されていても、すぐに解雇されるのではなく、出勤停止(給料は払われないが、保険などのベネフィットが確保されている状態)としているのも、ここの医療保険の事情を考慮してのことだと思います。


実際に、個人事業主の方や家族に会社務めしている人がいない方など、自分で民間の保険会社を探しても、保険料が高額で、結果、無保険というひとも多くいます。これもアメリカの現実ですが、医療保険を持たない方がコロナに感染した場合、医療機関にコンタクトもせずにウイルスを蔓延させるような状況を作り上げている事情があるようです。日本の感染者数が未だ爆発的な感染増加を生じていないのも、この国民皆保険制度の有無が一つの理由となっているのではないでしょうか?


短期移住者の医療保険


という訳で短期移住者にとって医療保険加入は極めて敷居が高いと言えるでしょう。保険料は高い、自己負担額は高い、歯医者や眼科では使えないなど良いことなしです。それでもどうしてもアメリカで医療保険に入りたいという人は、各地の日本人会で提供しているプログラムに加入するのが手っ取り早い方法です。ここグアムでも月$350程度で歯医者医療補償有りの保険が買えます。勿論、加入資格は日本人会会員ですのでまずは日本人会に加入して、会費を払う必要があります。


あまりメリットを感じない方も多いでしょうが、実は歯医者費用を抑えるため加入している方がいます。というのも、アメリカの歯医者は多くの分野で日本より進んでいるという事情があります。進んでいると言うと誤解が生じるかもしれませんが、日本で言う保険適用外の処置が普通に使われていると言った方がいいかもしれません。アメリカで金歯とか銀歯の治療はもはやできないと言って良いでしょうから、虫歯治療をアメリカで処置すると全て白いセラミックで出来上がってきます。歯科矯正、インプラントなど日本では高額な処置が、保険を使ってリーズナブルな費用で処置できます。日本への帰国まじかの日本人駐在員が滑り込みで全ての歯の治療を行うのもそんな事情があってですかね?


クレジットカードの海外旅行保険を上手く活用して


とは言えどうしてもアメリカの医療保険で治療したいという人以外では、やはり海外旅行保険が一番安く、簡単に保険加入できます。勿論、海外への渡航期間に合わせて毎回保険に加入することで問題は有りませんが、お薦めはクレジットカードに付帯サービスとして適用される海外旅行保険です。


クレジットカード会社の規定にもよるのですが、一般的に当該クレジットカードで旅行代金を支払うことが条件になっていることが多いです。ただ、一部のクレジットカード会社で旅行代金の有無にかかわらず海外旅行保険が適用されるものがあり、頻繁に海外に渡航される方にとっては大変お得です。



特に、お薦めはJCBのゴールドカードで、渡航期間3か月まで補償があり、一度日本に帰国すれば何度でも3か月間利用できます。補償内容も病気・ケガ・賠償責任だけでなく携行品や救援者費用などほぼフルカバーを提供してくれて年会費は税込み11,000円です。普通に日本の大手損害保険会社で加入すると3か月で数万円の保険料ですので、そのお得感は納得頂けますよね。

海外旅行好きな方は、今すぐに申し込み下さい。

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page